「怒らないなんて不健康よ」
Chizuko先生が共有してくださった海外の学生のこの言葉が印象的だった。
「怒り」をこんな肯定的に捉えて、ありのままの感情だと受け入れる。自分に正直であることを大切にしたこの考え方を聞いて、”self-love”という言葉が思い出された。日本では「怒る」ことを初め、感情を表に表現される光景を見ることは少なく、むしろどこか子供っぽいとされる風潮がある。しかし、「怒り」とはその人への感情、つまり繋がりがあってこそ成立するものである。そこには愛があるし、それを表現することは自分の気持ち、他者へのかかわりを認めることでもあるのではないだろうか。日本の学生が表現する怒りは、静寂の中にあるものが多かった。静かに受け止めることは、それも大切な一つの向き合い方であるが、少し違って
自分の気持ちに蓋をしてしまう人が多いように感じる。もっと多くの人に、特に日本の女性に「怒らないなんて不健康よ」という言葉を共有したい。自分の気持ちをもっと自由に出していい、自分の気持ちをもっと大切にしていい、もっと自分を愛してね、そんなメッセージがこめられた言葉に思えた。
写真は先生の講義後のコラージュワークショップ。スタンフォードで学ぶ前の今の気持ちを表現した。左からスタートし、両方向から一周して、中心に戻る。
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まずはオープンな状態でいること。
何事も受け入れる心で、多様性を楽しむこと。
少し離れた視点からも捉えること。
自分の中にあるものと調和し取り入れること。
そして新しい何かを自分の中で生み出すこと。
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Stanfordでの学びを経て、新しい自分に出会えることが楽しみだ。
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日吉キャンパスでのオリエンのことを早々とブログに書いてくれた貴女へのbelated response
オリエンからあっという間に、もう2ヶ月になってしまうのですね。
自分も上手く、あるいは建設的に怒りを伝えることができない人だったので、ああした留学生のコメントと、日本人と違う留学生達の怒りのイメージ画を紹介したのですが、その気持ちが受け止められてもらったようですね。
感情は、理由があって生じてくるのだから、それらを自然に受け入れ,
そこから自分をそして相手を大事にしながら、想いを表現できる人になって欲しいなと、若い皆さんに願っています。
「肯定的な」怒り。これって結構大切かもしれませんね!